玄関が寒くなる要因だった両開きドアを玄関ドア交換で解消

中古住宅をご購入されましたが、大きな採光窓の付いたドアが防犯上、断熱上、気になっていらっしゃったとのことです。
施主様のお使いのドアは両開きドアでした。両開きドアは最も大きな玄関ドアタイプで、見た目はとても豪華です。お店などで設置されていることは多いですが住宅で使われているのはあまり見かけません。今回はこちらの両開きドアのご相談でした。
両開きドアはその開口部の広さ故に、自転車、プランターなどの大きな荷物が通しやすく、車椅子や松葉杖の方が通りやすい、言わばバリアフリーにも向いているといえます。難があるとするならば、開口部の広さによって気密性が欠けてしまうという点が挙げられます。
両開きドアのデメリットとして気密性が低い点が挙げられますが、施主様も玄関が外気の影響を受けすぎる点にストレスを感じておられました。ただでさえ両開きドアにはそのような欠点がありましたが、既存のドアは断熱性の低いアルミを使った素材で、これもまた外気の影響を受けやすいガラスを多く使用していますので、その効果が倍増されていたようです。交換によるリフォームは断熱仕様の玄関ドアをご希望されていました。
■玄関ドアのリフォームは「カバー工法」でお手軽に!
玄関周りの壁の一部や床を壊して行っていた玄関ドア交換工事の場合、工事期間は5日程かかっていました。お家の一部を壊すため、騒音や粉塵が気になりますね。
しかし、現在主流の「カバー工法」ならばその心配はいりません。基本的に数時間~1日のうちに取り付けが完了します。カバー工法は今まで使っていたドア枠を残したまま、既存の枠の上から新しい枠でカバーする工法です。
この便利なカバー工法ですが、以前は木造住宅した対応していませんでしたが、現在は住宅のタイプを問わず施工ができるので、気になる方は是非ご相談下さい。「ドアの機能を追加してデザインも優れた玄関ドアに変えたい!」という理由のリフォームならばカバー工法をオススメしています。カバー工法の特性として若干開口幅が狭くなりますが、若干の幅の違いとなりますので、片開きのサイズでギリギリで物を通していた方のみ問題が出る程度で、今回の幅広の両開きのドアならば問題ありません。
両開きのドアであってもカバー工法の施工内容は変わりません。シンプルな片開きドアの施工と比べて、工程が多い分若干お時間をいただくこともございます。
ランマ部分の枠(無目と呼ばれています)だけが残りました。この部分の無目はドライバーで固定されています。ドライバーを外して撤去したいところですが、外壁に固定されている為、ドライバーを外して撤去すると外壁を傷つけてしまう恐れがありますので、ここは無目を切断して対応します。切りくずが飛び散るので養生をして作業を行い、出てきたゴミは速やかに撤去します。最終的に既存枠だけの状態にし、デコボコを慣らして、新しい枠をつける土台とします。
新しい枠を付けていきます。既存の枠にとりあえず合わせ、玄関ドアもこの時点で吊り込みます。開閉のチェックを入念に行い、スムーズに開け閉めできないなど日常使いに支障をきたすような問題を全て取り去ったあとに新しい枠を本格的に固定して設置していきます。
古い枠と新しい枠の間をコーキング処理をします。この部分の隙間は後ほどカバーされる部分なので心置きなくコーキング材を塗布することができます。コーキングによってガッチリ密閉して雨天時の雨水や外気などから玄関を保護します。
古い枠と新しい枠を化粧カバーで覆っていきます。古い枠はこれで完全に隠れることになり、見た目も良くなります。外壁と玄関ドアの境界線がはっきりして、玄関ドアの存在感が増しますね。
化粧カバーの下にもコーキング処理を行います。外壁と違和感の無い色を使うことによりコーキング材を目立たなくさせます。これで雨水も外気も通さない鉄壁の玄関が出来上がりました!
最終的な微調整を行って無事に完工です!重厚な雰囲気で立派な玄関ドアです!
朝から始めてお昼ごろ作業が無事に完了致しました!
新しいドアはLIXILのジエスタ2M28型の断熱仕様の両開きドアです。見た目もトリノパインカラーでシックで豪華な印象のドアが素敵ですね!
両開きドアは気密性が下がり玄関が夏には暑く、冬には寒くなりがちですが、断熱仕様のドアなのでその心配はなく、一年中快適に過ごすことができます。
元々お使いのドアは断熱対策が施されていなかったドアだったため、特に冬は玄関が大変寒かったというお悩みを長年抱えていらっしゃいました。「こんなことならもっと早くに変えてしまえばよかった」とお客様に言っていただけました。ハンドルは大きく持ちやすく、リモコンキーの導入により、より軽い動作でドアの開閉ができます。これで開けづらいドアのストレスから開放されましたね。この度は玄関ドア交換のご依頼、誠にありがとうございました!